広島県庄原市の福祉用具(介護用品)レンタル・販売、住宅改修の相談・施工
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H.22.05.25
福祉用具(介護用品)のひやりはっと(ヒヤリ・ハット)
〜第4回 特殊寝台のひやりはっと〜


 前回までお送りした「車椅子のひやりはっと」に代わり、今回から「特殊寝台のひやりはっと」についてお送りいたします。
 特殊寝台とは、「介護保険」が始まって急速に需要の伸びた福祉用具のひとつです。その主な理由は、背上げや昇降機能といった便利な機能のおかげで、利用者の身体負担を軽減し、介護負担まで減らすことができるからです。
 しかし、第1回でも記載した通り、便利なものほど危険が潜んでいるもので、例のごとく特殊寝台にも危険がたくさん潜んでいます。今回も、事例を通して紹介していきたいと思います。
事例1
  Aさんは老化のため、常にベッドで寝ている状態でした。Aさんの息子が食事介助をするために、Aさんに声をかけながら状態を起こそうと、背上げを行いました。
 その時、Aさんが痛そうな顔をしたのでおかしく思い布団をめくると、Aさんの腕がベッドサイドレールの間に挟まれていました。Aさんの息子は、慌ててベッドの背を下げて腕の状態を確認しましたが、幸い異常はありませんでした。
 もし、気付かず背上げを続けた場合、Aさんの腕は折れていたかもしれません。
 事例1のようなひやりはっとの報告は大変多く、実際に怪我をされている方が大勢います(上記の事例は、怪我をしなかった珍しい事例です)。他にも足や、ひどい時には頭を挟んでしまったという事例も報告されています。
 こういった事例をなくすためにはどうするべきか?それは、ベッド操作(背上げや昇降作業)の前に身体状況の確認をすることです。腕や足や頭が挟まれていないか、十分にチェックして操作を行いましょう。
 また、介護者の身体状況だけでなく、ベッドの周りにも注意しなければなりません。その理由がよくわかる事例を紹介します。 
 事例2
  ヘルパーが、Aさんのお宅を訪れた時のことでした。Aさんはベッドで背上を使い状態を起こし、今日の買い物の依頼をしていました。
 依頼が終わると、Aさんが「疲れた」というので、ヘルパーは背もたれを倒すことにしました。ヘルパーが背もたれを倒していると、猫の鳴き声が聞こえたので周辺を確認してみると、背もたれの空間に猫が隠れているのを発見し、すぐに猫を移動させました。
 もし、猫に気がつかずそのまま背もたれを倒していれば、猫はベッドに挟まれて死んでいたでしょう。
 事例2は、背もたれを下げる際に、背もたれの空間を確認しなかったために発生しました。今回は、幸いなことに何もありませんでしたが、下手をすると命に関わる可能性があります。
 こういった事例を未然に防ぐためにも、ベッド操作(背上げや昇降作業)の前に、背上げの空間はもちろん、ベッド下の空間といった、普段見えない場所が安全かどうか確かめなければなりません。
 
 今回の紹介した事例でわかるとおり、大抵の事例は確認不足で起こっています。基本的な確認はもちろんですが、些細なことでも気になったらまず確認をすることが、事故をなくす第一歩であることがよくわかりますね。
 次回も、特殊寝台のひやりはっとを紹介していきます。また、皆様からの紹介してほしいひやりはっとや、知りたいひやりはっとも募集しております。ご要望がございましたら、お電話もしくは「お問い合わせ」からお願いいたします。

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